楽屋弁当の話

先日、とあるイベントに参加してきました。

詳細は秘密ですが、出演者としてです。


ロケ弁とか差し入れとか、これまでいろんな弁当に出会ってきましたが、今回のイベント主催者の優しいこと。

夕飯時間をちゃんと取ってくれて、しかも楽屋弁当が豪華ときた。

なんと、サペレ萬作!

サペレ萬作といえば、社会人なりたての会社勤務だった頃、重役会議用の弁当として頼んで以来。

だから、まず、店舗名に驚きました。

メニュー表を渡され、どれでも好きなの選んでいいですよと嬉しい言葉まで……。

金額見てびっくり。

1000円超え、高いものだと2000円近い弁当が並ぶ。

だよね、だよね、サペレ萬作は高級デリバリーだもんねと動揺してしまいました。


ロケ弁といったら、一番苦い思い出は映画のスチールで食べたものを思い出します。

冷え切ったマック。

あれは今でも忘れない味です。

しかも食べる時間も場所もない。

数百個袋詰めされていて、下のほうは潰れている。

テリヤキから液漏れ。

はっきり言って食べる気が失せます。

それでも早朝から日没までの間で出た唯一の食事だったので、お腹を満たすためには食べるしかないのです。

冷えて硬くなったマックを立ち食いして、数分で現場に戻りました。

その悲惨さを知っているから、今回の楽屋弁当は泣けるほど嬉しかったです。


温かい出来立て弁当を座ってゆっくり食べられる幸せ。

これだけで来てよかった!と思えます。

女性は男性の胃袋を掴むと恋が成就するなんて言いますが、恋愛に関係なく、胃袋は人の心を鷲掴みにするのです。


イベンターさん、ちゃんと人の心を分かっているなぁ。

現場がどんなに過酷でも、こういう気遣いってやっぱり重視しなければならないものと再認識しました。

いつも自宅で仕事しているけれど、やっぱり外で働くことは刺激になるし、いろんな人の価値観に触れることができます。

今回は胃袋を学んできました。それだけじゃないけど(笑)


結論、弁当は温かいものにこだわろう。


〜Underground Investigator〜日本の裏を覗いてみた

ライター兼カメラマンによるダークサイドブログ。 お仕事の依頼はyukism417@icloud.comへ。 得意分野は短編官能小説、気配を消して撮影するのも特技。

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